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  • 当新学術領域研究はH25年3月で修了いたしました。先日その事後評価があり、下記 のように大変よい評価を得ることができましたので、ここにご報告致します。

    評価結果:A+ (研究領域の設定目的に照らして、期待以上の成果があった) 総合所見 本研究領域は、細胞内物流をロジスティクスとして捉える新視点に立脚し、その破綻・ 撹乱により生じ る様々な病態の理解を目指したものである。当初計画されていた「細胞生物学、情報 科学、ケミカルバイ オロジーの専門家による異分野連携」は十分に達成されている。とりわけ、ケミカル バイオロジーによる 低分子化合物の探索では、計画研究・公募研究との連携を通じて、臨床応用に発展し うる化合物の同定が なされており、今後の発展がおおいに期待できる。また、異分野融合について、互い の長所を掛け合わせ た創造物が生み出された点についても高く評価できる。これらの成果によって「細胞 内画像処理」という 新しい分野を創成できている。発表論文の数と質は申し分なく、参画した多くの若手 研究者がポストを確 保するなど、研究をはじめ若手育成の面からも本研究領域が成功したと言える。本研 究領域の目標に対す るストラテジーの設定と、その成果を踏まえれば、全体的に非常に高い完成度であっ たと評価できる。

    評価に当たっての着目点ごとの所見
    (a) 研究領域の設定目的の達成度 理工系の要素であるデジタル画像解析とケミカルバイオロジー、それぞれに細胞内輸 送の研究が融合さ せるという目的は十分に達成されたと思われる。ケミカルバイオロジーは、蛋白質と 結合する化合物をス クリーニングする研究を着実に進展させた。画像解析はアルゴリズム・コンテストを 含めた細胞内物流シ ステム画像処理など、当初の計画以上の進展がみられた。
    (b) 研究成果 ガラス基板上へ官能基非依存的に低分子化合物を固定させ、それと結合する化合物を スクリーニングす る手法や細胞内画像処理アルゴリズムの開発など、新しい手法を開発・公開する目標 を実現できており、 より具体的な成果も今後期待できる。計画研究のみならず公募研究代表者からも、トッ プジャーナルに多 くの論文が発表された。
    (c) 研究組織 細胞生物学研究者と情報科学研究者によって構成されていたが、両者の基本概念や問 題意識、基礎知識 に関する大きな隔たりを解消するために何度も議論するなど地道な努力を積み重ね、 双方が新しい視点か ら新画像解析手法の創出を達成した点は評価に値する。新たな「細胞内画像処理」分 野の創成へ向けたシ ンポジウム・研究会の開催、アルゴリズム・コンテストの開催、ソフトウェアの開発・ 公開などアウトリ ーチ活動も推進され、研究組織として十分に機能した。
    (d) 研究費の使用 特に問題点はなかった。
    (e) 当該学問分野、関連学問分野への貢献度 画像解析やケミカルバイオロジーの一般化について、研究領域全体に波及する取組を 行ったほか、解析 ソフトの無料公開や研究領域外への広報・啓蒙活動に力を入れており、本研究領域の みならず、他分野に まで成果が波及した点が評価できる。また、病態に関わる物流システムのメカニズム 解析という目標に対 して、生物学と理工学の融合研究を進めたことにより、本研究領域内でも複数の病態 に関わる研究が進ん だ。本研究成果の多くは、様々な病態を対象にしている医学領域、特に免疫疾患、神 経疾患、感染症、が ん、内分泌疾患のメカニズム研究への展開が期待でき、今後の他領域への波及効果は 大きいと考えられる。
    (f) 若手研究者育成への貢献度 シンポジウムや研究会、アルゴリズム・コンテストの開催は、若手研究者育成の一翼 を担っており評価 できる。30 名以上の若手研究者が昇進あるいはポストを確保したほか、本研究に参画 した若手研究者によ る新学術領域研究が新たに立ち上がっていることからも、若手育成に成功したと言え る。

  • 吉森領域代表らの研究成果がNature誌に掲載され、NHKニュースをはじめメディアにも 取り上げられました(詳細はこちら)。

  • 大野(計画研究代表者)らの成果(Nature Immunology 誌に発表、内容の詳細はこちら)が、日経産業新聞化学工業日報に掲載されました。

  • 第4回班会議の日程・会場が決定いたしました。
    →詳しくは こちら をご覧ください

  • 佐藤美由紀(公募研究代表者)らの成果(Science誌に発表、内容の詳細はこちら)が、毎日新聞をはじめとする新聞各誌に掲載されました(記事の詳細 はこちら)。 また、Yahoo ! サイエンスな どで紹介されたほか、 NHKニュース(首都圏版)などでも取り上げられました。

  • 平成23年度全体班会議の詳細をお知らせ致します。

  • 平成23-24年度の公募研究代表者が決まりました。一覧は「研究組織」の「公募研究」 をご参照ください。

  • 大野(計画研究代表者)らの成果(Nature 誌に発表、内容の詳細はこちら )が、朝日新聞をはじめとする新聞各誌に掲載されました(記事の詳細 はこちら)。また、Yahoo ! サイエンスな どで紹介されたほか、 NHK 「おはよう日本」、フジテレビ「とくダネ」 でも紹介されました。

  • 平成22年月28日に行われ中間評価の結果、本新学術領域は「評価結果:A+ (研究領域 の設定目的に照らして、期待以上の進展が認められる)」という、最高ランクの評価を得ました。

  • 本新学術領域では、平成 23-24 年度の公募研究を募集しています。詳細は下記文科省 web サイトにてご確認下さい。
    http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/1296934.htm

    本領域の公募の 説明文 は、上記文科省 web ページにあるダウンロードページの
    別表 10 「新学術領域研究(研究領域提案型」の研究概要の 63 ページに掲載されています。

  • 領域代表の吉森らによる研究成果が 、2010 年 8 月23 日発行の 「The Journal of Cell Biology」に掲載されるとともに、8 月 18 日付の日刊工業新聞や日経産業新聞で報道されました。
    →詳しくは研究成果のメディア発表をご覧ください

  • 第2回班会議の詳細が決定いたしました。
    →詳しくはこちらをご覧ください

  • 平成21年以前のお知らせはこちら
 

 

 

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