・ 領域代表の挨拶 ・ 研究目的と意義

 細胞内の多くのオルガネラを結ぶ物流システム・メンブレントラフィックは、細胞膜を最前線とする細胞の対外活動のための後方支援機構(兵站線=Logistics)として個々の細胞の生存のみならず神経系や免疫系などの高次生体機能をも担う。このシステムの実体は単なる物質運搬ではなく、まさに経済用語としてのLogisticsすなわち「原材料の調達から製品消費までのものの流れの総合的なマネジメント」により近い。そこで本研究では、細胞内物流をロジスティクスとして捉える新視点に立脚し、その破綻・攪乱により生じる様々な病態の理解を目指す。具体的には、5つの物流経路に焦点を当て分子細胞生物学とシステムバイオロジー及びケミカルバイオロジーとの融合によるアプローチを試みる。




copyright © 細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究 all rights reserved