富 澤 一 仁 　Kazuhito Tomizawa

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

細胞生理学

助教授 医学博士

住所：700-8558　岡山市鹿田町2-5-1

Tel：086-235-7107

Fax：086-235-7111

e-mail: tomikt@md.okayama-u.ac.jp

URL: http://seiri1.med.okayama-u.ac.jp/

【略歴】

1989年岡山大学歯学部卒

1989年香川医科大学医学部附属病院研修医

1990年公立三豊総合病院医員

1995年香川医科大学大学院医学研究科修了

1995年岡山大学医学部助手

1997年ロックフェラー大学ポスドク

2000年岡山大学大学院医歯学総合研究科講師

2003年岡山大学大学院医歯薬学総合研究科助教授

【研究課題名】

シナプス小胞エンドサイトーシス関連蛋白の翻訳後修飾制御機構に関する研究

　シナプス小胞のエンドサイトーシスは、エンドサイトーシス関連蛋白により制御されており、多くの同関連蛋白が同定されている。従来の研究より、これらエンドサイトーシス関連蛋白が翻訳後修飾を受けることが、同蛋白の機能制御に重要であることが示唆されている。例えば、エンドサイトーシス関連蛋白が脱リン酸化されることがエンドサイトーシスに促進的に働くことは知られていた。本研究は、リン酸化・脱リン酸化以外の翻訳後修飾制御機構について明らかにすることを目的とする。特に、エンドサイトーシス関連蛋白の限定分解ならびにアセチル化が同蛋白の機能ならびにシナプス小胞エンドサイトーシスに及ぼす影響について検討することにより、シナプス小胞エンドサイトーシス制御機構を明らかにしていきたい。

【本研究に関連する代表的論文３編】

1. Wei, F.-Y., Nagashima, K., Ohshima, T., Saheki, Y., Lu, Y.-F., Matsushita, M., Yamada, Y., Mikoshiba, K., Seino, Y., Matsui, H., Tomizawa, K. (2005) Cdk5-dependent regulation of glucose-stimulated insulin secretion. Nature Med. 11, 1104-1108.

2. Wu, H.-Y., Yuen E.Y., Lu, Y.-F., Matsushita, M., Matsui, H., Yan, Z., Tomizawa, K. (2005) Regulation of NMDA receptors by calpain in cortical neurons. J. Biol. Chem. 280, 21588-21593.

3. Wei, F.-Y., Tomizawa, K., Ohshima, T., Asada, A., Saito, T., Nguyen C., Bibb, J.A., Ishiguro, K., Kulkarni, A.B., Pant, H.C., Mikoshiba, K., Matsui, H., Hisanaga, S. (2005) Control of Cyclin-dependent kinase 5 (Cdk5) activity by glutamatergic regulation of p35 stability. J. Neurochem. 93, 502-512.

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

　本特定領域研究も残り2年程となりましたが、班員の先生方と班会議でディスカッションできることを楽しみにしております。