佐竹 正延 Masanobu Satake








東北大学加齢医学研究所
遺伝子制御研究部門
免疫遺伝子制御研究分野
 教授 医学博士

 
住所980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町4-1
Tel:022-717-8477
Fax:022-717-8482
e-mail: satake@idac.tohoku.ac.jp
URL: http://www.idac.tohoku.ac.jp/about2004se/org/ MolecularImmunology.ja.html

【略歴】

1974年東北大学医学部卒業

1979年東北大学大学院 医学研究科修了(病理学系専攻)

1979年米国ウスター財団実験生物学研究所 博士研究員

1979年米国サウス・カロライナ大学医学部 微生物学・免疫学部門 博士研究員

1982年米国国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、感染症部門 客員研究員

1984年米国国立癌研究所、フレデリック・癌研究施設、中級研究員

1985年京都大学ウイルス研究所 助手

1988年京都大学ウイルス研究所 助教授

1993年東北大学加齢医学研究所 教授

 

【研究課題名】

細胞内小胞輸送の経路特異性を規定する新規ArfGAP、SMAP遺伝子群の解析

 

  細胞生物学の重要な命題の1つは、どの細胞内小器官とどの小器官が、順行性又は逆行性のどちらの方向性で連絡し合っているのか、即ち各々の小胞輸送系の特異性がどの様にして保証されているのかを解明することである。ArfGAPは、ArfがGTPase活性を発揮し小胞を形成する為のトリガーとして最重要な因子であること、哺乳類では約20個のArfGAPが同定されており多様性に富んでいること、等の理由により申請者らはその研究に従事している。SMAP1の発見・報告に引き続き我々は、そのホモログであるSMAP2遺伝子を同定した。本研究ではSMAP2の小胞輸送系における機能を、SMAP1の場合と対比しつつ解析する。それによりSMAP遺伝子群がArfGAPの中の独立した1つのサブファミリーとして、多様な小胞輸送系の中の重要な経路に対して、その特異性を賦与していることを明らかにしたい。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1.Tanabe, K., Torii, T., Braesch-Andersen, S., Watanabe, T. and Satake, M. A novel GTPase-activating protein for ARF6 directly interacts with clathrin and regulates the clathrin-dependent endocytosis. Mol. Biol. Cell 16:1617-1628, 2005.

2.Natsume, W., Tanabe, K., Kon, S., Yoshida, N., Watanabe, T., Torii, T. and Satake, M. SMAP2, a novel ARF GTPase-activating protein, interacts with clathrin and clathrin assembly protein, and functions on the AP-1-positive early endosome/trans-Golgi-network. Mol. Biol. Cell 17:2592-2603, 2006.

3.Tanabe, K., Torii, T., Kon, S., Natsume, W., Watanabe, T. and Satake, M.Involvement of a novel ArfGAP protein, SMAP, in membrane trafficking: Implications in cancer cell biology. Cancer Sci. (in press)

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

 ホヤ・マウス・サル・ヒトの免疫進化を手がけておりますので、小胞輸送の進化学にも興味があります。