匂坂 敏朗  Toshiaki Sakisaka

 

大阪大学大学院医学系研究科

生化学・分子生物学講座(分子生物学)

助教授 医学博士

 

住所 565-0871 吹田市山田丘2—2

Tel06-6879-3413

Fax06-6879-3419

e-mail: sakisaka@molbio.med.osaka-u.ac.jp

URL: http://www. med.osaka-u.ac.jp/pub/molbio/index-jp.htm

 

 

 

【略歴】

1995年千葉大学医学部卒

1999年東京大学大学院医学系研究科修了

1999年大阪大学医学部基礎系医員

2000年米国Scripps研究所留学

2002年大阪大学医学部助手

2005年大阪大学医学部助教授

 

【研究課題名】

神経軸索の決定機構

 

 神経細胞は細胞体から1本の軸索と複数の樹状突起を伸長させる。軸索・樹状突起とも最初は区別のつかない未成熟な神経突起から形成されていくが、どうして複数ある突起のうち1本のみが選択され急速に伸長し、軸索となるのかについては、未だ不明である。この軸索の選択・伸長には、まず第一に軸索を決定する細胞膜上での最初の起点因子(membrane cue)になりうる受容体、細胞接着分子またはチャンネルを軸索になりうる神経突起へ運ぶ、あるいはそれ以外の神経突起から取り除くというmembrane cueの小胞輸送が重要である。そこで、まずmembrane cueを明らかにする。また、membrane cueが乗っている小胞があるのか、その小胞がどのような選別輸送機構によって軸索になりうる神経突起へ運ばれるのかを分子レベルで明らかにする事を目的とする。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1. Yamada, T., Sakisaka, T., Hisata, S., Baba, T., and Takai, Y. (2005) RA-RhoGAP: Rap-activated Rho GTPase-activating protein implicated in neurite outgrowth through Rho. J. Biol. Chem. 280, 33026-33034

2. Baba, T., Sakisaka, T., Mochida, S., and Takai, Y. (2005) Protein kinase A-catalyzed phosphorylation of tomosyn and its implication in Ca2+-dependent exocytosis of neurotransmitter J. Cell Biol. 170, 1113-1125

3. Sakisaka, T., Baba, T., Tanaka, S., Izumi, G., Yasumi, M., and Takai, Y. (2004) Regulation of SNAREs by tomosyn and ROCK: Implication in extension and retraction of neurites. J. Cell Biol. 166, 17-25

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

 この研究課題を成功させるように頑張りたい。そして、少しでもこの領域研究に貢献したい。