阪 井 康 能 Yasuyoshi
Sakai
京都大学 農学研究科 応用生命科学専攻
教授 農学博士
住所:606-8502 京都市左京区北白川追分町
Tel:075-753-6385
Fax:075-753-6454
e-mail:
ysakai@kais.kyoto-u.ac.jp
URL: http://www.seigyo.kais.kyoto-u.ac.jp/
【略歴】
1982年京都大学農学部農芸化学科卒
1988年京都大学大学院農学研究科博士課程修了
1988年日本学術振興会特別研究員
1988年京都大学 助手
1994年京都大学 助教授
1996-1997年 文部省在外研究員 (UCSD)
2005年京都大学 教授
【研究課題名】
オルガネラとAtg分子の動態解析によるペキソファジー高次機能発現機構の解明
本研究では、オートファジーによるペルオキシソーム分解、すなわち「ペキソファジーにおけるメンブレントラフィックの分子機構と高次細胞機能」について、分子機構解析のモデル生物としてメタノール資化性酵母Pichia pastorisを、高次細胞機能解析のモデル生物として植物病原性ウリ類炭疸病菌
Colletotrichum lagenariumを用いて、Atg分子とオルガネラ動態から、ペキソファジーと植物表層での微生物の生存や感染過程の解析を行い、ペキソファジーの分子機構と高次細胞機能を明らかにすることが目的である。本研究では、1)ペキソファジーと植物病原性発現や植物表層における生存との連関性について、オートファゴソームマーカー分子であるAtg8・Atg26分子を追跡することにより明確にする、2)ペキソファジーにおけるオルガネラの動態追跡については、従来、液胞・ペルオキシソームを対象とした追跡が主であったが、本研究では、それ以外のオルガネラについても着目し、可能ならば永年の謎である「オートファゴソーム膜脂質の由来」について検討したい。
【本研究に関連する代表的論文3編】
4signaling
pathway for the synthesis of a nascent membrane structure in selective autophagy. J. Cell
Biol. 173, 70-717.
2. Mukaiyama,
H., Baba, M., Osumi M., Ohsumi Y., Kato, N., Sakai, Y. (2004) Modification of a Ubiquitine-like Protein Paz2 Conduced
Micropexophagy through Formation of a Novel Membrane Structure. Mol. Biol. Cell 15, 58-70.
3. Oku, M.,
Warnecke, D., Noda, T., Müller, F., Heinz, E.,
Mukaiyama, H., Kato, N., Sakai, Y. (2003). Peroxisome
degradation requires catalytically active sterol glucosyltransferase with a
GRAM domain. EMBO J. 22, 3231-3241.
【今一番やりたいこと・言いたいこと】
近い将来の成果を気にせず自由な発想で研究を楽しみたい。でも研究資金のことを考えると、なかなかそうはいかない。