Tomoyoshi Nozaki

 

群馬大学大学院 医学系研究科

国際寄生虫病生態学

教授 医学博士

 

住所371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-22

Tel027-220-8020

Fax027-220-8025

e-mail: nozaki@med.gunma-u.ac.jp

URL: http://parasite.dept.med.gunma-u.ac.jp/nozaki_lab.html

 

【略歴】

1987年慶応大学医学部卒

1987年慶応大学医学部助手

1988年ブラジルレシフェJICA医療プロジェクト派遣専門家

1989年米国NIHリサーチフェロー

1992年米国ロックフェラー大学助手

1996年慶応大学医学部助手

1999年慶応大学医学部講師

1999年国立感染症研究所室長

2005年群馬大学教授

 

【研究課題名】

寄生性原虫の病原機構におけるトラフィックの役割

 

 本研究は、「病原生物におけるメンブレントラフィックが感染・寄生・病原機構にどう関わっているか」という視点で行われる。世界全人口の1%に感染し腸炎・赤痢・肝膿瘍をおこす赤痢アメーバを有用な感染寄生体のモデルとして、赤痢アメーバにおけるファゴサイトーシスと病原因子輸送における小胞輸送の分子機構を解明し、病原体の感染におけるメンブレントラフィックの役割とその特殊性を明らかにする。特にこれまでのDNAマイクロアレイを用いたトランスクリプトーム解析により病原機構への関与が示唆されたRab, Arfなどの局在と機能を解明をするとともに、原虫におけるオートファジーの存在とその役割を明らかにする。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1. Nakada-Tsukui, K., Saito-Nakano, Y., Ali, V., and Nozaki, T. (2005) A retromerlike complex is a novel Rab7 effector that is involved in the transport of the virulence factor cysteine protease in the enteric protozoan parasite Entamoeba histolytica. Mol. Biol. Cell 16, 5294-5303.

2. Okada, M., Huston, C. D., Mann, B. J., Petri, Jr., W. A., Kita, K., and Nozaki, T. (2005) Proteomic analysis of phagocytosis in the enteric protozoan parasite Entamoeba histolytica. Eukaryot. Cell 4, 827-831.

3. Saito-Nakano Y, Yasuda T, Nakada-Tsukui K, Leippe M, Nozaki T. (2004) Rab5-associated vacuoles play a unique role in phagocytosis of the enteric protozoan parasite Entamoeba histolytica. J. Biol.Chem. 279, 49497-49507.

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

 昔のように、メトロポリタンオペラを週4日みたい。1−2年のショートスパンで結果を求められることなく、研究がしてみたい。別に本研究班への不満ではありませんが........