小林 俊秀 Toshihide Kobayashi
独立行政法人理化学研究所・小林脂質生物学研究室・主任研究員
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埼玉県和光市広沢2-1
E-mail. kobayasi@riken.jp
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Tel. 048-467-9612
Fax. 048-467-8693
略歴
1983年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。1999年より独立行政法人理化学研究所フロンティア研究システム・生体超分子システム研究グループ・スフィンゴ脂質機能研究チーム・チームリーダー。2003年より理化学研究所・小林脂質生物学研究室主任研究員。
本領域における研究課題名
脂質特異的プローブを用いた細胞内脂質の分布と動態の解析
研究課題の内容と計画の概略
細胞における脂質の分布、動態は細胞内のタンパク質輸送において重要な役割を果たしている。しかし細胞内あるいは細胞表面での脂質の分布、動態はほとんどわかっていない。本研究では、特定の脂質を認識し、可視化するプローブを開発し、個々の脂質の動態を追跡するとともに、脂質特異的毒素に対する耐性を示す動物細胞変異株のスクリーニングから脂質輸送に関与するタンパク質の同定を行い、脂質輸送のメカニズムを明らかにする。
研究課題に関連する代表的論文
Kiyokawa
E, Baba T, Otsuka N, Makino A, Ohno S, Kobayashi
T. (2005) Spatial and functional
heterogeneity of sphingolipid-rich membrane domains. J. Biol. Chem. 280, 24072-24084.
Sato
S, Ishii K, Makino A, Iwabuchi K, Yamaji-Hasegawa A, Senoh Y, Nagaoka I,
Sakuraba H, Kobayashi T. (2004) Distribution and transport of cholesterol-rich
membrane domains monitored by a membrane-impermeant fluorescent poly (ethylene
glycol)-derivatized cholesterol. J.Biol.Chem. 279, 23790-23796.
Ishitsuka
R, Yamaji-Hasegawa A, Makino A, Hirbayashi Y, and Kobayashi T. (2004) A
lipid-specific toxin reveals heterogeneity of sphingomyelin-containing
membranes. Biophys. J. 86, 296-307.
研究以外も含め今一番やりたいこと、言いたいこと、あるいは研究の次に大事なこと
生体膜において脂質を中心にした超分子構造がどのように形成され、機能していくかを明らかにしたい。