Toshiki Itoh

 

東京大学医科学研究所

癌・細胞増殖大部門 腫瘍分子医学分野

助教授 理学博士

 

住所108-8639 東京都港区白金台4-6-1

Tel03-5449-5261

Fax03-5449-5417

e-mail: titoh@ims.u-tokyo.ac.jp

URL: http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/biochemistry/index2.html

【略歴】

1994年東京大学理学部生物化学科卒

1999年東京大学大学院理学系研究科修了

2000年東京大学医科学研究所助手

2003年米国Yale大学留学

2005年東京大学医科学研究所助教授

 

【研究課題名】

エンドサイトーシスにおけるF-BARドメインの役割

 

 生体膜の複雑な形状変化に基づく細胞内膜輸送においては、膜の変形に特化した、進化上保存された領域(ドメイン)が重要な役割を担う。申請者は新規膜変形ドメインを発見し「F-BARドメイン」と命名した。F-BARドメインを持つタンパクはダイナミンと結合するものが多く、BARドメインタンパクとともに細胞膜の陥入と小胞形成に関与していると考えられる。またF-BARドメインもまたBARドメインと同様に膜のカーブを認識する可能性があり、エンドサイトーシスにおけるカーブセンサーとしての役割を持つことが予想される。本研究課題ではF-BARおよびBARドメインのエンドサイトーシスにおける機能分担を解明することを目指す。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1.Itoh, T., Erdmann, K. S., Roux, A., Habermann, B., Werner, H., and De Camilli, P. (2005). Dynamin and the Actin Cytoskeleton Cooperatively Regulate Plasma Membrane Invagination by BAR and F-BAR Proteins. Dev Cell 9, 791-804.

2. Itoh, T., and De Camilli, P. (2004). Membrane trafficking: dual-key strategy. Nature 429, 141-143.

3. Itoh, T., Koshiba, S., Kigawa, T., Kikuchi, A., Yokoyama, S., and Takenawa, T. (2001). Role of the ENTH domain in phosphatidylinositol-4,5-bisphosphate binding and endocytosis. Science 291, 1047-1051.

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

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