Shigetsugu Hatakeyama

 

北海道大学大学院医学研究科

生体機能学専攻分子生化学講座分子医化学分野

教授 医学博士

 

住所060-8638 札幌市北区北15西7

Tel011-706-5899

Fax011-706-5169

e-mail: hatas@med.hokudai.ac.jp

URL: http://www.med.hokudai.ac.jp/~bio-2w/index.html

【略歴】

1990年北海道大学医学部卒

1994年北海道大学大学院医学研究科修了

1994年米国ワシントン大学留学

1995年米国NIH留学

1997年九州大学生体防御医学研究所助手

1999年九州大学生体防御医学研究所助教授

2004年北海道大学大学院医学研究科教授

 

【研究課題名】

Pirh2ユビキチンリガーゼによる膜輸送制御

 

 多くの細胞質・核質に存在するタンパク質の分解にユビキチン-プロテアソーム系が関与している。そして、標的タンパク質のユビキチン化に必要な酵素群の中で、特にユビキチンリガーゼE3は標的タンパク質を認識し、最終的にユビキチンを付加する重要な酵素サブユニットである。最近になり、ユビキチン化タンパク質修飾が分解のためのシグナルだけではなく膜輸送(メンブラントラフィック)に重要な機能を有することが報告されている。我々はPirh2(本来p53をユビキチン化するE3)が、細胞内膜輸送に関与するRILPやe-COPと相互作用することを見出している。本特定領域においては、Pirh2による細胞内膜輸送関連タンパク質のユビキチン化の機能を解明することを目的とする。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1. Hatakeyama, S., Yada, M., Matsumoto, M., Ishida, N., and Nakayama, K. I. (2001). U box proteins as a new family of ubiquitin-protein ligases. J. Biol. Chem. 276, 33111-33120.

2. Pushkarsky, T., Yurchenko, V., Vanpouille, C., Brichacek, B., Vaisman, I., Hatakeyama, S., Nakayama, K. I., Sherry, B., and M.I., B. (2005). Cell surface expression of CD147/emmprin is regulated by cyclophilin 60. J. Biol. Chem. 280, 278661-278671.

3. Yogosawa, S., Hatakeyama, S., Nakayama, K. I., Miyoshi, H., Kohsaka, S., and Akazawa, C. (2005). Ubiquitylation and degradation of serum-inducible kinase by hVPS18, a RING-H2 type ubiquitin ligase. J. Biol. Chem. 280, 41619-41627.

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

 タンパク質分解、特にユビキチン化の研究をしており、膜輸送の分野は門外漢でありますが、多くの細胞生物学の先生方と有機的な協力ができれば幸いであります。