Satoshi Goto

 

三菱化学生命科学研究所

糖鎖制御学グループ 糖修飾メカニズムチーム

グループリーダー 理学博士

 

住所194-8511 町田市南大谷11

Tel042-724-6297

Fax042-724-6252

e-mail: sgoto@mitils.jp

URL: http://mitils.co.jp

【略歴】

1987年東京大学理学部卒

1992年東京大学大学院理学研究科、単位取得後中退

1992年国立精神・神経センター、流動研究員

1993年東京大学大学院理学研究科、理学博士号取得

1995年国立遺伝学研究所、助手

2001年英国MRC、在外研究員

2002年三菱化学生命科学研究所

 

【研究課題名】

極性輸送の分子機構

 

 多細胞生物は、上皮や神経、分泌細胞など、極性を有する多くの細胞群から形成されている。そのような細胞においては、極性に沿って様々な分子を輸送する必要がある。しかし、そのような極性輸送のメカニズムについては、まだ不明な点が多く残されている。私達は、ショウジョウバエの上皮細胞や神経細胞などをモデル系に用いて、その極性輸送のメカニズムを解析している。特に、形態形成過程で極性輸送が重要な役割を果たしていることを見いだしており、そのメカニズムと制御機構について明らかにしたいと考えている。さらには、極性に沿って、細胞の異なる領域には、異なる種類の糖鎖が分布していることも見いだしている。そこで、極性輸送と糖修飾の関係についてもアプローチする予定である。

 

【本研究に関連する代表的論文3編】

1. Yano, H., Yamamoto-Hino, M., Abe, M., Kuwahara, R., Haraguchi, S., Kusaka, I., Awano, W., Kinoshita-Toyoda, A., Toyoda, H., and Goto, S. (2005) Distinct functional units of the Golgi complex in Drosophila cells. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102, 13467-13472.

2. Hayashi, S., Ito, K., Sado, Y., Taniguchi, M., Akimoto, A., Takeuchi, H., Aigaki, T., Matsuzaki, F., Nakagoshi, H., Tanimura, T., Ueda, R., Uemura, T., Yoshihara, M. and Goto, S. (2002) GETDB, a database compiling expression patterns and molecular locations of a collection of Gal4 enhancer traps. Genesis 34, 58-61.

3. Goto, S., Taniguchi, M., Muraoka, M., Toyoda, H., Sado, Y., Kawakita, M., and Hayashi, S. (2001) UDP-sugar transporter implicated in glycosylation and processing of Notch. Nature Cell Biol. 3, 816-822.

 

【今一番やりたいこと・言いたいこと】

 一番にやりたいことは陳腐なこと(骨太な仕事)なので、二番目にやりたいことを白状すると、高潔な人格形成。言ってみたいのは、ユーモアあふれる上品なジョークときらりと光る珠玉の一言。一度は上品な人間になってみたい。